この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

結石の痛みを和らげるためにできることとは?

結石について「どんな痛みなのか」とか「どのくらい痛いのか」などを検索すると、多くの結石経験者が自分のブログにその痛みの「ハンパなさ」を綴っています。

こうした結石経験者の人は、結石の痛みを「できたら誰にも味わってほしくない!」と思うようになる人も少なくなく、結石で苦しんでいる間に、自分が試した「痛み緩和術」を掲載している人も多くいます。

当サイトではそういった情報を全てまとめました!結石の痛みを今すぐ和らげたいというあなたは参考にしてみてください。

七転八倒・死ぬほどツラい・お産よりも痛いなどなど、痛さの表現の限りを尽くして表現される結石の痛みですが、少しでもその痛みを和らげる方法には一体どのようなものがあるのでしょうか?

西洋医学的なアプローチ

西洋医学的なアプローチ

出産よりも痛いと言われることもある結石の痛みは、疝痛発作となると市販の鎮痛剤では痛みを止めるに及ばないことがほとんどです。

あまりの激痛に救急車を呼んでしまう人も少なくないのですが、痛みで病院に行くと、そこでなわれる処置は所謂「西洋医学的」なものです。

では西洋医学的に結石の痛みを除去しようとすると、どのような方法が用いられるのでしょうか?

薬によって痛みを取り去る方法

痛みを薬で緩和

病院に行って結石の痛みの除去を依頼すると、まずされるのは「薬での鎮痛」です。

この場合使用されることが多い薬剤は(医師の方針にもよりますが)「非ステロイド抗炎症剤(NSAID)」です。
実際に使用されるものは、インダシンやボルタレンの坐薬や内服薬がほとんどです。

これらの薬は、鎮痛と同時に尿管のむくみや炎症を抑えてくれる効果も期待できるので、次の疝痛発作までも間を長くできる場合もあります。
また、結石の痛みは波のように寄せては返す…といった感じなので、上記の薬は通常坐剤として5~6時間ごとに使用することもできます。

痛みが強すぎて精神的にも興奮してしまっているような状況では、非麻薬性鎮痛剤のソセゴン15mgを筋肉注射として投与することもあります。
ソセゴンの投与では、同時にアタラックスPのような精神安定剤を25~50mgで筋肉注射すると鎮痛効果が増強されたりします。

これらの鎮痛が効果のない非常~~~に強い痛みの場合は、麻薬性の薬剤であるオピスタンなどが使用されることもありますが、ここまでするのは大変稀な事例です。

発作時には高い効果は見られませんが、痛みが起こることを抑えるという意味で、ブスコパンやコスパノンが筋肉もしくは静脈注射されることもあります。

ただ、先にも述べたように、この2つの薬は発作時の痛みには高い効果は見られません。
痛みが緩和している状態で、尿管の平滑筋に対し、痙攣を予め抑えるために内服するチアトンには鎮痙の高い効果が期待できます。

ちなみに実際の治療の例で言うと、疝痛発作で来院→様子を見ながら薬物療法の試み→ボルタレン50mgもしくはインダシン50mgの坐剤投与→激し痛みが繰り返す場合→ソセゴン15mgの筋注・アタラックP25mgの筋注→こうして痛みが緩和している間に、検査をして最適な治療法を選択する…となります。

ここで自然排石を待つことが治療法で選択されれば、鎮痛剤や鎮痙剤を処方されて、日常生活の中で排石を待つことになります。

SPONSORED LINK

東洋医学的なアプローチ

東洋医学的アプローチ

西洋医学の医師でも最近は結石の痛み緩和として東洋医学の「ツボ」を圧すことを奨励する人もいます。

現在、尿路結石の痛み緩和として取り上げられることが多いのは「志室」というツボです。
このツボは腎のツボで背中に存在しています。

全力疾走(でなくても良いのですが)などで走り終えた際に、腰に手を当てて息をする場合、自然に手が腰を掴む場所ってありますよね。
この「自然に腰に手を当てた位置」における親指の場所が志室になります。

医学的に具体的な説明にすると、第2腰椎棘突起下縁における後正中線の外方4cm(=脊柱起立筋外縁)当たりになります。

結石の痛みを和らげる志室のツボの場所

この辺りで親指が触れる1番痛い場所を発見したら、親指orゴルフボールor丸めたタオルなどで圧してみてください。

ちなみに痛くない側(例えば右が痛いなら左側)も一緒に圧すようにしてください。

指圧をするととっても痛むとは思いますが、圧した後は痛みが和らぐので、あまりにも強い痛みでない場合には鎮痛剤が必要なくなったり、中には鎮痛剤が体質的に効かないという人にも効果がある場合もあるということです。

効果の表れ方は、即効型の人もいれば、10分程度指圧を続けると効果が出る人まで様々ですが、一様に何らかの鎮痛はできるということですよ。

また志室の指圧の他にも、足にある「三陰交」というツボへのお灸も結石に効果があると言われています。
三陰交は内くるぶしより膝側にあるツボです。

詳しい場所は、内くるぶしの一番高い部分に小指の端を乗せ、そこから膝に向かって指4本分上がった場所になります。
この場所に向かって骨に沿っている時に、凹みや痛みがある場所がピンポイントであなたの三陰交になります。

三陰交のツボの場所

お灸なんてやったことない!と言う人は、温熱灸など、火を使わないものも今はたくさんあるので、そうしたものを使っても良いでしょう。

結石経験者が編み出した苦渋の痛み緩和術

さて、ここまでは洋の東西を問わず医学的なアプローチでの痛みの緩和についてご紹介しました。

ここからは結石経験者がその苦渋の中編み出した「民間療法的」痛み緩和術についてご紹介します。

ただ、こちらでご紹介するものは、Aさんには効果あったけど…というものなので、もちろん結石の痛みを持つ全員に効果のあるものではありませんし、何より自己責任のもとで試してみてくださいね。

お風呂に入る

入浴している画像

結石の痛みは温めると少し和らぐ…という経験者の人はそれなりにいて、中でもお風呂に入って身体を温めるという人は結構いるのです。

これらの人は、朝4時くらい(早朝)に痛みが来るという人が多く、家にいることも幸いしてこの方法を用いることができているようです。

カイロで温める

カイロで温める

お風呂と同様、患部(痛い場所)を温めて痛みを緩和しようとする方法です。

蒸気系のカイロや温熱剤が特に気持ち良くて痛みが和らぐ…という人が多いようです。

市販の鎮痛剤を飲む

鎮痛剤で痛みを収める

これは苦肉の策でもあり、あまり痛みが強くない人には当たり前のことでもあり…といったところです。

本当に激痛がある場合は、市販の鎮痛剤程度でも痛みを抑えることは難しいのが一般的ですが、それでも無いよりマシと言って一先ず服用する人も多いようです。

アルコールを飲む

アルコールを飲む

全く医学的根拠は不明ですが、結石経験者で痛み緩和のためにアルコールを飲む人は結構いるようです。

結石は水分を多く摂ることが必要で、しかも利尿作用があるものが良いので、確かにアルコールは良いように思えますが、実はアルコールと言うのはアルコール分解のためにより多くの水分が必要だったり、利尿をたくさんすることで体内の水分が不足したりするので、結石に良いとは言えません。

ただ、痛みで食欲がないという人は、少量のアルコールで食欲が出たり、飲み物すら受け付けない人が少し飲めるようになったりするようなので、そうしたきっかけ作りには効果があるのかもしれません。

温湿布を貼る

温湿布を使って痛みを緩和

痛い箇所に温湿布を貼るという人も多くいるようです。

確かに温湿布は抗炎症作用のある薬剤を含むものがありますし、温かいので多少鎮痛に効果はあるかもしれません。

ただ、肌荒れが起こってしまう場合もありますし、他の薬を併用している場合は、経皮摂取によって鎮痛成分の摂取量が多くなりすぎることがあるので、注意が必要ですよ。

結石の痛みに二度と悩まされないためにも、普段から結石ができないように予防をすることが何よりも大切です。

家族や友人・職場の同僚に心配をかけないためにも再発予防に最善を尽くしていきたいですね。

結石の再発の予防には、薬と違って副作用なく続けられるサプリメントが最もオススメです。

近年のインターネット通販で購入できるサプリは、本当に優秀なものが多いので、ぜひ当サイトのランキングをチェックしてみてくださいね。