尿路結石の1つである「膀胱結石」について知ろう

膀胱結石で痛みが出ている女性の画像

結石の中でも一般的に話題にのぼりやすく、且つ「私も実は…」な話を耳にすることが多い「膀胱結石」。

これは「尿路結石」の種類の1つで、膀胱内に結石ができているものを指す言葉です。

ここでは結石の中でも患者数の多いこの「膀胱結石」について、ご紹介していきます。

尿路結石と膀胱結石

人間の臓器のうち、排泄に関わる臓器である腎臓は、主に尿の濾過を行っている器官です。

そして、腎臓で作られた尿の通り道のことを一般的に「尿路」と呼び、この尿路に結石ができてしまうことを「尿路結石」と呼びます。

尿路結石は、全結石の患者の中でも罹患率の高い結石で、一生涯で見ると、男性では11人に1人の割合(約10%)、女性では26人に1人の割合(約4%)で罹患すると言われています。

尿路結石はまた、結石が出来た場所によって「上部尿路結石(腎結石・尿管結石)」と「下部尿路結石(膀胱結石・尿道結石)」があり、日本人が罹患する尿路結石ではなんと95%以上が上部尿路結石であると言われています。

今回表題として取り上げている「膀胱結石」は、尿路結石の中では罹患する人が少ないタイプの結石で、膀胱内に原発性として結石が発生する場合もないわけではありませんが、多くは腎結石の石が膀胱に落ちてきた「続発性」と言われるものです。

他には、腎結石が膀胱内で成長したというものも多く、膀胱結石になると膀胱炎を併発しやすくなるのも特徴の1つです。

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膀胱結石にはこういった傾向が見られる

先述で膀胱結石は尿路結石の1つとご紹介しましたが、この尿路結石についてはよく聞かれるように「排尿時の痛み」などという「痛み」と関係することが多くあります。

尿路結石、膀胱結石と痛みの傾向

膀胱結石は、膀胱内に原発性として起こるものより、腎臓でできた石が運ばれてくるものが圧倒的に多いのですが、結石が運ばれる際にどこを通るのかと言えば、それは「尿路」になります。

尿路とは、尿の通り道であるところの腎杯(じんぱい)・腎盂(じんう)・尿管・膀胱・尿道をまとめて指し示す言葉ですが、言葉通り、この道は尿と言う液体が通る道であるので、そもそも石のような硬い固形物が通ることは想定されていません。

そこを、腎盂や腎杯で形成された結石が尿管を下降するのですから、痛みが出ないわけがありません。

また、結石が尿路を通過する際には、尿路を通る本来の主役「尿」の通貨障害を起こしてしまいます。

そうなると、疝痛と言われるような、まさに七転八倒の激しい痛みが起こったり、血尿を排泄することが起こったりします。

これは尿路結石の典型的な症状の1つであり、他にも尿路結石では、激しい腰背部痛・側背部痛・下腹部痛が起こることも珍しくありません。
さらにこうした痛みによって、吐き気やおう吐を伴うこともしばしばありますし、本当に痛みとは切っても切り離せない結石と言えます。

ちなみに、膀胱結石は尿の流れを中断させることがままあるため、やはり痛みや血尿を伴うことも多くなります。

ただ、これは上部尿路結石が下部尿路に移動する際に起こるので、そもそも上部結石だけの場合だと、軽い鈍痛を感じる程度で激しい痛みを感じることは稀です。

膀胱結石が発生の傾向

膀胱結石は、前述の通り、尿の流れを中断させることがしばしばあるため、排尿が困難になったり、特定の姿勢でないと排尿ができなくなるなど、日常の些細な部分で不都合が起きてきます。

また、膀胱結石というのは、慢性または再発性の尿路感染症や膀胱憩室症、神経因性膀胱、前立腺肥大など、泌尿器に関する他の病気の結果として起こってくることが通常です。
こうしたことから、膀胱結石が起こる人の95%は男性であるという調査結果もあります。

さらに、膀胱結石では、尿の流れを阻害することから、尿の濃度が異常に濃くなったり、尿に含まれる物質が結晶化して沈殿をしたりすることによってさらに結石が育ってしまうという悪循環があります。

上記でご紹介したような痛みについては、結石によって膀胱の内側が刺激をされたり、膀胱から流れ出る尿の流れが阻害されることで痛みが生じるとされる病気です。

膀胱結石の成分の傾向

膀胱結石で生じた石を調べると、その約90%以上がカルシウムを含むカルシウム結石であるということです。

このカルシウム結石は、X線で検査をすると白い影として映ります。

結石を生じさせる代表的な成分は「シュウ酸カルシウム」でその他に「リン酸カルシウム」や、またはこれらの複合結石が大多数を占める傾向になっています。

他には少数ですが、尿酸結石やリン酸マグネシウムアンモニウム結石、シスチン結石などが見られることもあります。

尿路結石全般の治癒の傾向

日本人が障害で何らかの結石に罹患する確率は約10%と言われています。
つまり10人が集まれば、そのうち1人は結石を罹患する、または罹患したことがあることが考えられるということです。

膀胱結石を含む尿路結石は、症状がある場合の約70%がナント自然排石して治癒すると言われています。
ただ、残りの30%は手術での石の除去が必要な患者であるということですね。

自然排石できる結石の大きさは8mm以下と言われていて、特に5mm以下であれば、かなりの高確率で自然排石がされるようです。

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