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アンセリンが結石を予防してくれる

結石は人間が経験しうる「痛み」の中でもトップにくるほどの痛みと言われ、経験した人から言わせると「痛みの王様」と称されることもあります。

一度でもこの痛さを経験した人は「もう2度と結石にはなりたくない!」と言う人がほとんどなのですが、結石は残念ながら「再発率」の高い病気です。

しっかりとした予防や再発防止の努力をしていなければ、いつまた尋常ならざる「あの痛み」がやってくるかわかりません。

結石の予防や再発防止には、一般的に「これがいいよ」という方法が6つほどあるのですが、最近、結石を予防する=結石になりにくい体質づくりに役立つ成分として「アンセリン」というものが注目を浴びています。

今回は結石を予防するための大きなカギとなる「アンセリン」について詳しくご紹介します。

アンセリンとは?

結石を予防できると謳うサプリメントなどのほとんどに配合されている「アンセリン」ですが、まだまだビタミンや鉄分、カルシウムのようになじみ深いものではありませんよね。

ではアンセリンとはそもそもどんな物質なのでしょうか?

アンセリンの基礎知識

回遊魚に多いアンセリン

アンセリンは、物質的に言えば「アミノ酸」ということになります。

詳しく言うと、β-アラニンとメチルヒスチジンが結合した、「イミダゾールペプチド」の1種で、「元気の素」とか「活力の素」とも言われています。

なぜアンセリンが「元気の素」と言われるのかというと、アンセリンがまぐろやカツオといった「ずっと泳ぎ続ける回遊魚」に多く含まれているからなんですね。

まぐろやカツオがずっと泳ぎ続ける持久力を維持できるのは、アンセリンによると考えられているからです。

陸上の生物では「鳥類」に多く含まれていることからも、やはりアンセリンが活力や持久力維持に効果を発揮していることが予想されます。

しかしながら、アンセリンが物質として存在が認められた当初はこうした「活力維持」などの効果より「うま味成分」としての注目が高かったのでした。

アンセリンが乳酸の分解をスムーズにしたり、疲労回復などに効果があること、さらには体内の老廃物である「尿酸」の生成し過ぎを抑制する効果があることがわかったのは比較的最近のことなのですね。

アンセリンが尿酸のコントロールに効果があるのはなぜ?

尿酸値のコントロールができるのはなぜ?

先の紹介で、アンセリンには「尿酸」の生成し過ぎを抑える効果があるとお伝えしました。

この尿酸のコントロールこそが、結石のできにくい体質への転換に大きなカギとなるのですが、そもそもなぜアンセリンは尿酸のコントロールに役立つのでしょうか?

生きていると必ず出てくる体内の細胞の老廃物である「尿酸」は、身近な食べ物で言うとビールなどに含まれる「プリン体」が分解されて生成されます。
※プリン体とは、細胞の核を構成する成分のことで、身体を維持するためには必要な物質ですが、過剰に摂取すると体にとってはマイナスになってきます。

尿酸は体内に過剰にあると「尿酸結石」を作ります。

結石の種類で一番多いのは「シュウ酸カルシウム結石」なのですが、痛風の持病がある人や糖尿病(糖尿病予備軍含む)、高尿酸血症などの人は「尿酸結石」になるリスクが非常に高いのです。

※ちなみに痛風についてはこちらの痛風のサイトで詳しく解説されています。

しかも、中年以降の男性にはこの尿酸結石になる人の割合が高いので、一回でも「尿酸値が高めですね」と言われた人は尿酸結石のリスクを抱えていると考えておいた方が良いのです。

こうした結石リスクを高める尿酸を、アンセリンはコントロールしてくれるのですね。

アンセリンはプリン体から余分な尿酸を作る前に、尿酸になりかけた物質をもう一度プリン体へ戻す働きを促進するため、体内の尿酸濃度を下げることができるのです。

さらには、尿酸が多く生成されてしまっても、その余分な尿酸を尿や便、汗などによって体外へ排出するようにも働きかけてくれるので、アルコールが好きとか、プリン体が多い食べ物を摂取する機会の多い人には「必須」の成分と言えます。

具体的な実験などによると、アンセリンを摂取したグループと、摂取しないグループでは、摂取したグループは約2週間を過ぎた頃から尿酸値の下降が見られたという結果も出ています。

このような具体的な研究結果などが生かされる形で、現状では尿酸のコントロールと関りの深い結石や痛風などの予防などにアンセリンが含まれるサプリメントの人気が高まっているのです。

治療と異なり、サプリメントなら通院をして処方箋をもらう必要もないので、結石予防や痛風予防のための第1歩が踏み出しやすいのかもしれませんね。

あなたの結石予防策に「アンセリン」は入っていますか?

このページを読んでくださっているあなたは、既に結石を経験したことがある方でしょうか?

それともこらから結石になることを予防するために情報を得ようと読んでくださっている方でしょうか?

いずれにせよ、結石は防げるなら防ぎたい病気であることに変わりはないと思います。

特に一度あの痛みを経験したことがある場合は、何が何でも「次の結石発作」だけは防ぎたいと強く思っているはず。

そこでチェックですが、あなたは次の6つの「結石予防策」を毎日心掛けて暮らしているでしょうか?

結石を予防するために毎日できること6つ

結石の予防に効果のあること

  • 1)水分をしっかり摂る……目安は1日2リットル。最低でも1リットル以上の水分を摂ることが大事。
  • 2)シュウ酸を含む食品を摂り過ぎない……ホウレン草などの「シュウ酸」を含む食品の過剰摂取は「シュウ酸カルシウム結石」の一因になります。過剰摂取は控えましょう。
  • 3)カルシウムを適度に摂っている……たとえシュウ酸をちょっと多めに摂取しても、適度なカルシウムを摂取していれば、シュウ酸はカルシウムと結合して体外へ普通に排出されます。
  • 4)脂肪分の多い食品を控える……食事の欧米化に伴って増えている日本人の結石患者ですが、それは偏に食事に「脂肪分」が多くなっているから。結石を予防したいならできるだけ脂質の摂り過ぎをしないように気を付けましょう。
  • 5)クエン酸・マグネシウム・食物繊維をしっかり摂取する……クエン酸・マグネシウム・食物繊維は尿中のカルシウムの結石化を防ぎます。毎日の食事で摂りづらい時はサプリでも構わないので補うようにしましょう。
  • 6)食事は寝る4時間前には終わらせよう……食事後2時間~3時間あれば、夕食で摂った食事からの尿酸などが排出できます。この機会を逸すると、体内により長い時間「結石を作りやすい」物質が長くとどまることになります。食事(夕食)はできるだけ寝る4時間前まで終わらせ、就寝前に老廃物はしっかり排出しておくようにしましょう。

いかがですか?上記6つは結石を予防するための基本事項なのですが、あなたは日々こうしたことを心掛けられていますか?

この6つに、このページでご紹介している「アンセリン」の摂取習慣がつくと、かなりの割合で結石を防ぐことができるようになるでしょう。

尿酸結石になりやすい人は、どうしても仕事上の付き合いで外食が多くなる営業さんに多いということが一般的なのですが、接待の多い「営業さん」という職業は自分の都合で食事時間を決めたり食事内容を決めたりすることが難しい職種とも言えます。

相手の食べたいものや相手の都合の良い時間を優先することで、上で挙げた結石予防の基本を実行できる場合ばかりではないのです。

こうなると、少しでも結石にならないようにするには、アンセリンを積極的に摂取して尿酸値の上昇を抑えるほかに方法はなくなります。

実際、アンセリンを含むサプリを使っている人には営業職の人が多いんですよね。

不摂生な食事事情を抱える営業さんにとっても結石予防の強い味方になることもある「アンセリンを含むサプリ」。

あなたはこの「アンセリン」の力を、自分自身の結石予防策にしっかり組み込めていますか?

アンセリンがしっかりと配合されていて、結石対策に効果の高いサプリメントについてはこちらのページで紹介していますのでチェックしてみてくださいね。