結石と聞くと「痛いんでしょ?」というのは最早常識になっている感じですが、その痛みは個人によって千差万別。
実はあまり痛みを感じないまま、自然に結石が体外へ排出される人もいれば、あまり大きくない結石なのに、出来た場所が悪くて失神するほどの痛みを感じる人もいます。
ただ、割合としてはやはり強弱はあれど結石で痛みを感じる人は多く、自然排石を待つ人はその痛みにしばらく悩まされることも少なくありません。
長引くと自然排石まで半年程度かかることもある尿路結石。どうにか痛みを和らげる方法はないのでしょうか?
結石の痛みはどんな痛みなの?
結石と言っても石が出来る場所で呼び名は変わります。 上部尿路に当たる腎臓にできる「腎結石(腎盂・腎杯に結石ができる)」や「尿管結石」、下部尿路になる「膀胱」「尿道」の結石、あまり多くはありませんが肝臓にできてしまう肝内結石などが主な結石の種類になります。 結石患者の約95%は上部の尿路結石になり、原発性で下部尿路に結石を生じる人は非常に稀とされています。 結石患者のほとんどは、腎臓内でできた結石が尿と共に下(尿道から体外の方へ)へ降りるとされているのです。 さて、結石のできる場所によって少しずつ名前の違ってくる結石ですが、実は発生頻度の高い腎臓内での結石は、初期では患者が痛みを感じることがあまりないと言われています。 これは、腎臓内にできた結石が初期であればその大きさはとにかく小さいので、尿流を妨げることも少なく、結石が特に痛みを感じる原因にならないとされているからです。 腎臓内での結石で身体に不調をきたし始めると、最初は痛みと言うより、背腰部が重苦しい感じとか、どうも体がいつもより重いとか、そうした感じが多いようですね。 ただこの結石が大きくなったり、尿管や膀胱、尿道に下りていくとたちまち激痛に襲われることに繋がったりします。 では、そうした激痛はどんな痛みだと経験者は語っているのでしょうか…? ネット上では結石の経験者がその痛みについてこのように表現しています。- 痛みによって家族や仲間との思い出が駆け巡って、「今までありがとう」と呟きたくなるぐらいの痛み
- 痛みで吐き気を催すけど、痛み自体は鈍く、長時間にわたる!
- 人前とか羞恥心とか関係なく、看護師さんに鎮痛坐薬剤を挿れてもらうのをねだれるレベル!
- 痛みそのものは性質の悪い虫歯の痛みくらいだったけれど、平滑筋(自分で操作できない内臓の筋肉)が痛んでいるので、自分ではどうにもできず、終わりがないように思える痛みの繰り返しで思考回路が停止するレベル。