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結石の治療にかかる費用の相場はどれくらい?

結石は実は再発率の高い病気なのですが、1度罹患した人は「もう2度絶対にあんな痛みを繰り返したくない!」と思うものです。

さらに、結石の治療について、特に病院で診察を受けずに、幸いにも自然排石で大事に至らなかった場合、体内の結石が全て排石されたのかどうかはわかりません。

万が一、体内にごく小さくても結石が残り、何らかの理由で身体の外へ出ていかなければ、その小さな結石が核となり、新たな結石を生み出す可能性もないわけではないのです。

こんな事態にならないように、できたら結石は病院で医師と相談した上できっちりなくしてしまうのがやはりベストな方法です。

では、結石をすっかり治療してしまうためには一体どのくらいの費用がかかるのが一般的なのでしょうか?

結石の治療に「受診」は必須?

結石の治療についての疑問

結石は小さいもので、痛みも日常生活に差し支えないものであれば、自力(自然排石)で治してしまう人がいるのは事実です。

何回か結石を繰り返している人は、尚更のことで「これくらいの痛みなら、水分をしっかり摂って結石が移動するように運動して自分で治そう」と言う人が多くいます。

実際に結石は「知らないうちに」排出して治る事もあるので、必ずしも病院に行かなければ治らないというものではありません。

しかし、自分自身が結石と思っているものが実は違う病気であったり、結石と他の病気が併発している場合には、専門医の診察を受けなければ自分でそうしたことを判断することはできません。

また、結石の再発を繰り返している人は、毎回結石の治療を受けるのを億劫に思ってつい病院に足が向かなくなることもあるのですが、結石が再発しやすいということは、すでに結石ができやすい体質なり生活習慣ができあがっているということです。

今回は痛みの強くない結石で済んだとしても、次回の結石がそんなにラッキーな症状で収まるかはわかりませんし、結石ができやすくなっていることで、肝臓など臓器としてとても大切な部分に結石ができるようになるかもしれません。

ですから、どんなに小さな結石だとしても「あ、体調がおかしいな」と気付いたら早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。

結石の治療は「通院」それとも「入院」?

結石の治療では、専門医の診察を受けたとしても、結石が小さければ「自然排石」を試みるのが通常です。

結石の状態をエコーなど色々な検査で調べて「これは自然排石で大丈夫」となると、基本的には通院と利尿作用のある薬、食事や飲水指導、運動指導などで自然排石を促すようにします。

ただ、痛みが強く日常生活や仕事に支障が出ているような場合には、数日入院をして様子をみたり、ESWLなどで結石をより小さなものに粉砕したりすることもあります。

もちろん、結石が大きく端から自然排石が無理な状況であれば、すぐに入院をして治療を開始することは言うまでもありません。

結石の治療にかかる費用はどの程度?

ここまでにご紹介したように、結石の治療には「通院型」と「入院型」があります。

いずれの治療についても、保険に加入している人はほとんどの治療で保険が適用されます。
保険適用外になるのは、入院時の部屋の+αの費用(個室にするとかグレードですね)などですね。

それぞれの治療にかかる治療費の相場以下の通りです。

通院型

通院型の治療で行われることは「診察」「検査」「薬の処方」がほとんどです。

最初に身体の調子が悪いということで診察を受けると、結石の疑いがわかるとエコー検査や尿検査をします。

その結果として、自然排石が見込める結石であれば、1回の通院費は5千円~1万円まで程度が相場のようです。

処方される薬や検査の種類によって費用はやや変わってきますが、高くても2万円もあれば初回の診察では充分でしょう。

2回目以降は「病気が何か」もわかっているので、行う検査も決まってきますので、初回の診察よりは治療費が安くなる傾向が強いですね。

2回目以降で特別な検査をしない場合は5千円程度あれば間に合うことが多いようです。

そして、結石の通院は痛みや発作で異常がない限り、結石が排石するまで2週間~1ヶ月の間隔で通院をすることが多いようです。
(特に痛みが強くない場合は1ヶ月スパンくらいで通う人が多いということです)

ですから、2か月で結石が排石すれば通院は2回~5回程度で収まる=治療費も2万円~4万円くらいで収まるというのが相場です。

入院型

結石での入院

最近の結石治療で多いのが日帰りであっても「入院」にするという治療です。

これはESWLの機械の性能がよくなったので、1日日帰り入院ということが可能になったのですが、結石の場所や症状によってはESWLでの治療で治らない場合もあるので、そうした場合は長くて2週間程度の入院を必要とすることもあります。

結石での入院・治療に必要な費用

結石で入院をして治療をする場合は、大体1日の入院にあたり8000円~1万円程度かかるのが通常です。

ただ、この額はトータルの額を入院した日数で割っている平均額なので、1泊2日の短期入院だと、この日数でESWLなどの治療を行うので1泊2日でも7万円~10万円程度(3割負担の場合)の費用が必要になります。

検査や機器での治療は毎日行われるわけではないので、1週間入院しても検査などのない日はベッド代と食事代が必要になるだけですので、1週間入院してもやはり費用は10万円~15万円くらいになったりします。

ちなみに実際に結石で入院したAさんは、保険適用3割負担で、3泊4日の入院にトータル12万円くらいかかったということです。

Aさんの場合の入院にかかった費用の内訳は、手術費として8万円弱、入院中の薬剤投与(点滴3本)、4人部屋でのベッド代、退院後の薬の費用、入院中の食事代(これは保険外の費用ですが、入院のトータルとして含めます)ということです。

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結石の治療でかかった費用は控除される?

結石の治療費の医療費控除について

以上にご紹介してきた通り、結石の治療費や入院にかかる費用というのは決して「安い」ものではありませんよね。

ただ、安くないからこそ、治療にかかった費用は(一定額以上であれば)控除されます。

これは「高額療養費の控除制度」と言われるもので、この制度の対象となるのは下記の条件で医療費が一定額に達した場合にのみ医療費が控除されます。

  • 毎月1日~月末までにかかった医療費(療養費)を合算した額が一定額以上であること。
  • 同じ医療機関の同じ科にかかった医療費だけを合算した額であること。
  • 入院と外来での通院費用を別々に計算した額であること。
  • 健康保険適用になっている費用のみであること。
  • 所得。

これらの条件が高額療養費の限度額制度に適えば、一定額以上の医療費がかかった場合、限度額以上を個人が支払う必要はなくなります。(実際には上記の条件に添って、色々とケースバイケースなことはありますが)

結石は通院治療の項目でもご説明しましたが、通院の場合は2週間~1ヶ月おきに通院をすることが通常なので、毎月の高額療養費控除にはならない場合がほとんどです。

ただ、年間トータルでの治療費が10万円を超えてくる場合は、確定申告で医療費控除が出来る場合があるので、病院でもらったレシートなどはしっかり保管しておいてください。(ちなみに、治療のために使用した交通機関での費用も確定申告時の医療費控除に含められる場合があるので、交通機関のレシートやメモでもいいので、残しておきましょう)

さて、毎月にかかる費用で高額療養費控除を受けられる例について次にご紹介します。

高額療養費控除の例

  1. 6月1日入院~6月4日退院と言うケース
  2. 3泊4日の入院で、先の項でご紹介したAさんのケースのように、トータル12万円がかかった場合は、総額12万円から個人負担金の限度額8万円を差し引いた4万円が還付されます。

  3. 5月30日入院~6月2日退院と言うケース
  4. この場合は、例1と同じ3泊4日の入院でも、月を跨いで入院をしています。

トータルで例1と同額の12万円がかかっていたとしても、例2の場合は5月に10万円、6月に2万円という精算になっていたため、5月分だけが適用となり、10万円-8万円で2万円の還付にしかなりません。

トータルは同じ額だけかかっているのにちょっと損した気分になりますよね。

もし計画的に入院をすることができるなら、月を跨がないようにした方がお得なのです。(緊急入院の場合は仕方ありませんけどね)

また、所得によってもこの個人の負担の負担限度額も変わってくるので、そこはあなたが住んでいる自治体の窓口に訊ねるのが確実です。

所得額による負担限度額の基本は次の通りになっています。(平成27年1月~)

区分ア
標準報酬月額83万円以上の人の自己負担限度額…252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
区分イ
標準報酬月額53万~79万円の人の自己負担限度額…167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
区分ウ
標準報酬月額28万~50万円の人の自己負担限度額…80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
区分エ
標準報酬月額26万円以下の人の自己負担限度額… 57,600円
区分オ
低所得者(被保険者が市区町村民税の非課税者等)の人の自己負担限度額… 35,400円

さらに、この高額療養費として払い戻しを受けた月数が1年間(直近12ヶ月)で3回以上あった人は、4回目から自己負担限度額がさらに引き下げられることになっています。

高額療養費の還付方法について

高額療養費の還付は、上記の項目でも少し触れましたが「一旦は自己負担をして後から請求する」のが通常です。

これは、医療機関などから提出されるレセプト(診療報酬明細書)の審査が必要であるためで、実際に払い戻しがされるのは診療月から3か月程度必要となります。

ただこのように払い戻しまでに時間を要することで医療費に充てる資金に困る人もいますよね。
そうした人には、高額療養費支給無込額の8割相当を無利子で貸し付けする「高額医療費貸付制度」が存在しているので、自分が加入している健康保険組織まで問い合わせをしてみましょう。

高額医療費貸付制度

また、健康保険組織に聞くより前に、通院(入院)している病院のメディカルワーカー(病気についてや医療費について相談を受けてくれる人)に相談をしてみるのも良いでしょう。

高額療養費の申請は、それぞれの健康保険組織がその申請書をインターネットなどでダウンロードできるようにしています。そこに必要事項を書き込んで提出することで、申請自体は完了です。

ただ、年間で何度も高額療養費の申請を行うかもしれないという際には、予め手続きをして「限度額適用認定書」を、被保険者証と共に病院の支払窓口に提出すると、最初から限度額まえしか支払いをする必要がなくなるので、後々の還付申請をする必要がなくなって楽かもしれませんね。

入院が長くなりそうな人は、入院中にこうした手続きをして、最後の精算時に限度額までの支払にする人もいるということです。

結石の治療は期間が長くなることで治療費もかさんでしまうことが多くありますので、こうした制度を上手に利用したいですね。

一度発症してしまうと、多額のお金がかかってしまう結石。

一度なってしまったのでこれから再発を予防していきたいあなたも、結石ができないように注意したいと考えているあなたも、結石予防に効果のあるサプリメントを当サイトでは紹介しているので、一度チェックしてみてくださいね。