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膀胱結石は激しい痛みが特徴です

膀胱結石は基本的に「尿の流れを中断」し、「排尿を困難に」し、「特定の姿勢でなければ排尿ができないように」してしまう病気です。

しかも尿路結石でも下部尿路結石になるので、石が尿路を通過する際や、膀胱を内側から攻撃するときに、かなり強い痛みが生じたりします。

もし膀胱結石になったら、どういった対処が身体にとって大切なのかを知るために、ここでは膀胱結石の症状について細かくご紹介していきます。

膀胱に結石があるとどんな自覚症状が出るの?

膀胱内に見られる結石

膀胱結石は、自覚症状でたとえ膀胱に結石があるということがわからなくても「何かおかしい」という異常を感じることはしばしばあります。

ただ、尿路結石の症状1つである「血尿」などについては、自分の目で見てもわからないことも良くあり、そうした場合は自覚症状がなくて、健診の尿検査で「血尿・要再検査」となり、精密検査を受けた結果、「どこかに結石があるようだ」とわかることが多いと言います。

具体的な自覚症状としては…

  • 切迫した尿意が明らかに多くなる
  • チカラを入れたりしたわけではないのに、尿の流れが中断する
  • 排尿が著しく困難になる
  • 結石が邪魔をするために、特定の姿勢でないと排尿できなくなる
  • 血尿が出る(気づかないことも多い)
  • 強い腰背痛や側背痛がある
  • 下腹部の慢性的な不快感、圧迫感を感じる
  • 尿の色が異常に濃いまたは尿が暗色をしている

こういった症状が見られます。

また、膀胱結石はこう症状以外に、尿路に結石が詰まることによって字のごとく「七転八倒」するような激痛に見舞われることも少なくないと言います。
こうした痛みは、吐き気やおう吐も伴うことがあり、尿路が詰まることで感染症を引き起こせば発熱を生じることさえあります。

ただ、結石は痛いものという先入観が一般的に浸透していますが、必ずしも痛みがある場合ばかりではなく、全く痛みがないという珍しいケースもあります。

膀胱結石以外の尿路結石との症状のちがいは?

結石の違いについて知りたい

膀胱結石は尿路結石の1つであるわけですが、同じ尿路結石の仲間である「腎結石」や「尿管結石」、「尿道結石」と見分ける痛みのポイントなどはあるのでしょうか?

そもそも、膀胱結石の石は腎臓でできたものが、尿路を通って膀胱に落ちてきたものがかなりの割合を占めるため、尿路結石のそれぞれについて、特徴的な痛みというものはありません。

腎結石や腎盂結石という上部尿路にできたものは、まだ結石もあまり大きくない場合が多いので、痛みを感じることも少ないです。

一方、ある程度大きくなった石が通る尿路の膀胱や尿道では、石の存在のために強い痛みを感じることが多くなっています。

膀胱結石以外の尿路結石についても、実は基本的な自覚症状は膀胱結石と同じで、典型的な症候としては「疝痛」と「血尿」が挙げられます。

ですから、先の項でご紹介した膀胱結石の痛み・自覚症状と、他の尿路結石の痛み・自覚症状は被る部分が多くなるので、素人判断で「血尿だから膀胱結石!」だとか「疝痛がひどいから尿管結石!」というようなことは言えないのです。

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尿路結石の症状の現れ方

同じ尿路結石でも、腎結石は痛みが生じるくらいの大きさになるまで無症状で経過をすることが多いと言われています。

しかしここで生じた結石が尿に沿って尿管内に落ち、結石による腎盂内圧の急上昇を起こすと、腰背部から側背部・側腹部にかけてものすごい激痛が起きたり、結石とは関係のない下腹部に放散痛が生じたりします。(※放散痛とは痛みの原因部位とは関係のない部位に、痛みが生じる事です)

また、これはメカニズムとしてまだ明確なことは判明していませんが、結石の痛み(発作的な痛み)は通常3~4時間続くことが多く、夜間や早朝に起きることが多いのも特徴の1つです。

結石によって尿がスムーズに流れないことで、1部では腎盂腎炎を杯初したり、38~40度と言う驚くような発熱をすることもあります。

さらに、膀胱結石のような下部尿管に位置する結石については、ここまでにご紹介したような痛みに加えて時折、膀胱刺激症状を伴うこともあり、頻尿感や残尿感で気持ちが落ち込むこともあります。

尿路結石の診断

尿路結石と診断されたら

以上の通り、尿路結石では、痛みの種類や場所のみで「これは膀胱結石」とか「これは尿管結石」と言った種類を特定するのは難しいと言えます。

ただ、腎結石については、自覚症状がほぼないにも関わらず、結石周辺の細菌感染のために、膿尿が排泄されたり、細菌尿の排泄されることで「これは腎結石では」と判断されることもあります。

さらに、尿路結石は石が8mmに満たないものであれば、排尿時に何らかの違和感を感じることがあっても、さほど苦痛などを感じることなく、たまには無自覚で石が体外へ排石されることもよくあります。

こうなると、一時期腹痛を感じていたとしても、すでに排石された状態で病院で診察を受けても「結石があったかもしれませんね~」で話は終わってしまうこともあります。

そういった場合には予防に努めることが大事になってくるでしょう。次のページで結石の再発予防について詳しく解説します。

またサプリメントでの再発予防も非常に効果的なので、まだ試していない方は一度は絶対に試してみてください。